紀陽情報システム株式会社

コラム

IT業界におけるチューニング

チューニングとは「調整・調律」という意味で、例えば音楽において楽器の音の高さを合わせたり(調律)、自動車でエンジンなどを改造、調整する場合に使われます。

IT業界でもチューニングは同様の意味で使われ、例えば「データベースのチューニング」とは、「データベースの配置パラメータ/検索パラメータ(用語解説 :パラメータとはソフトウェアを実行したりプログラム内で関数を呼び出したりするときに、その動作を指定するために外部から与える設定値)を調整して検索効率を高くすること」などを意味しています。一般的にシステムエンジニア(SE)は、【チューニング=システム対応】と捉えがちです。しかしながら「チューニングをすべて、システムで対応することは本当に正しいのだろうか?」という視点に立って考え直してみたいと思います。

例えば、あるシステムにおいて、お客様から「データ検索時間は3秒以内」という要求がだされたとします。SEは最初に、「どんな【チューニング=システム対応】をすれば要求内容を達成できるのか?」と考えます。次に、チューニングの具体策として、CPUを高性能にする/メモリを増やす/検索エンジンをグレードアップする・・・等の様々な対応策が頭の中に浮かんでくることになります。でも、ちょっと待ってください。「要求を全てシステムで対応することは本当に正しいのだろうか?」という視点から考え直すことも必要ではないでしょうか?

「システムで解決することが正しいとは限らない」 のであれば、基本的には、

  • システム対応にこだわることなく、少ないコストで多くの効果が期待できるような方法を幾つか案出し、
  • それが実現可能かどうか検討し、
  • 実現可能な策の中から、お客様の要求を満たし、最もコストパフォーマンスの良い策を選択する。

という対応(=チューニング)で臨むことになります。考えた末にたどり着いた結論が、「事務運用の工夫で解決できた」という事も大いにあり得ます。

【私の結論】
お客様ニーズを満たす方法を検討する場合、システム対応方法だけに捉われずに、色々な視点から考察してみる、またチューニングを試みる。
・・・思っても見なかった解決の糸口が見つかるかもしれない。
・・・また 「お客様との接点が広がる」/「お客様の現場状況をよく理解できるようになる」/「お客様の対場に立った提案が可能になる」 という色々な副次効果も期待できるかもしれない。

多少負荷は増えるかも知れませんが、そういう努力を日々心掛けています。



IT業界におけるチューニング」(用語解説 の出典:IT用語辞典e−WORDより)

2007/05/16 Posted by T.M.