紀陽情報システム株式会社

コラム

企業名の由来について

企業名の由来は、調べてみると結構変わったものがありますね。

創業者の名前そのまま、というパターンは多いですが、少しひねって創業者の信仰によるものと思われるパターンとしては、観音から「キヤノン」、仏様が座っている蓮(ロータス)から「LotusNotes」の「ロータス」などがあります。オラクルに至っては意味がそのまま「神託」です。他には仁和寺の別名である「御室(おむろ)」からオムロンなどもあります。

国内企業では当て字・直訳のパターンが多いですね。「トヨタ(豊田)」、「カシオ(樫尾)」、「オンキヨー(大阪音響)」などは見た目で類推が付きますが、一見しただけで分かりにくいものとして、「コニカミノルタ(実る田)」、「コクヨ(国誉「国の誉れとなる企業に」という理念から)」、「サントリー(鳥井さん?これは諸説あるようですが)」、「ブリジストン(創業者名が石橋)」、「ナムコ(中村製作所→ナカムラコーポレーション)」などがありますね。コニカミノルタもコクヨもサントリーも大阪の会社ですが、関西ではこういうパターンが多いのでしょうか?刃が折れるカッターで有名な「OLFA」も由来は「折る刃」と駄洒落ですが、これも大阪です。

縁起かつぎ系もありますね。ソニー(SONY)は最初「SONIC」、「SOUND」などから発想した造語「SONNY」にしようと思っていたが、これだと「ソン(損)ニー」と読めてしまうので「N」を一つ取ったという逸話があります。JR各社の正式社名は「西日本旅客鉄道株式会社」などですが、ロゴをよく見てみると「鉄」の字が「金」へんに「矢」になっています。「金を失うなんてとんでもない」ということで「鉄」の字は嫌われるそうです。「新日鉄」の正式社名がずっと旧字の「新日本製鐵」なのも同じ理由でしょう。
嫌われる文字ということに関してちょっと脱線。IEEE1394規格はもともと開発元のアップルが「FireWire」と呼んでいましたが、日本の家電メーカーが「家電に「火」なんてとんでもない!」ということで「iLink」なる別名を付けたという経緯があります。

ヒットした商品名をそのまま社名にするパターンも多いですが、商品名が既に会社から独立しているパターンとしては「シャープ」がありますね。もともと金属加工業であった早川電機工業が初のヒット商品として生み出したのが「シャープペンシル」(=常に先が尖っている(シャープな)鉛筆)で、それを社名にしたが現在は家電メーカーになっているのはご存知の通り。

企業名(ブランド名、商品名)が既に存在する名前とぶつかって変わるというケースも良く見られますね。もっとも有名なのは松下電器のブランド名「ナショナル」→「パナソニック」でしょうか。前者は国内向けの冷蔵庫や洗濯機などのブランドとしてまだ残ってはいますが。近年ではMacやiPodの「アップル」がビートルズのレコード会社である「アップル」と争っていましたがこれは和解しましたね。

最後に、企業名ではないですがインテルのCPUブランド「ペンティアム」の由来を。もともとCPUなんて部品ですからブランド名はありませんでした。それまでの商品名はi8086、i286、i386、i486・・という素っ気無い型番でしたが、AMDなど互換CPUメーカーが同一名称で競争力の高いCPUを出して来るにつれ、型番だけだと商標が取得できないことから「i586」として予定されていたCPUに「ペンティアム」というブランド名が付けられました。ギリシャ語で「5」を表す「ペンタ」に、アルミニウムやチタニウムなどの金属っぽいイメージを表す語尾を付けた造語です。折りしもWindows95ブームの頃であり、パソコンの売上が爆発的に伸びる中、そのブランド戦略は大成功しました。

企業名・ブランド名の由来には色んな意味づけや複雑な事情があり、興味は尽きません・・・。

2007/10/12 Posted by H.K.