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コラム

米流(?)ドラマのススメ


ド♯ド♯レ♯レ♯♪ ソ♯ソ♯ラ♯ラ♯♪
 ド♯ド♯レ♯レ♯♪ ソ♯ソ♯ラ♯ド♯ラ♯レ♯ド♯〜♪♪

第二次とも第三次ともいわれるお笑いブームの中、自転車にまたがり登場する“ディラン”と“キャサリン”のおかげで、“ビバヒル”のテーマは誰もが知る曲となったが、実際の“ビバヒル”体験をした事のある人はどれくらいいるのだろうか?

アメリカでは1990年の放送開始から10年間も続いた『ビバリーヒルズ高校白書・青春白書(原題:“Beverly Hills, 90210”)』は、ミネソタ州ミネアポリスからロサンゼルスの超高級住宅街ビバリーヒルズにウォルシュ家の双子ブランドンとブレンダが引っ越してきたところから始まる。ハリウッドスターやセレブの住む街で、アメリカの若者が直面する、人種差別、ドラッグ、銃犯罪、学習障害、拒食症、自殺、DV、性的虐待、妊娠、レイプ、HIV等の社会問題をかかえ、ブランドンやディランやその仲間達が、悩み葛藤しながら大人になっていく姿をリアルに描いたドラマで、アメリカのみならず世界中で大ヒット。日本でも、ウォルシュ家(実際にはビバリーヒルズにはない)や、ウェストビバリー高校(実際はトーランス高校)、ケリーやドナの住むビーチアパート、ビバリー・ビート社等を巡る『ビバヒル・ツアー』なるものが企画され、大勢のビバヒルファンがビバリーヒルズを訪れたという。

私の海外ドラマデビューはこの“ビバヒル”。
以後、巷で流行る韓流ドラマには目もくれず、米流ドラマ一辺倒にハマり続けている。

高級車で学校に通う高校生達。学校帰りにはロデオ・ドライブでのショッピング。ビーチや大きな庭で毎夜のように繰り広げられるパーティ。制服を着た日本の高校生よりずっと自由奔放に思えたお金持ちのイケメンやブロンドの美女も、親や友達との関係に悩み、将来を迷い、自分自身の存在価値を問う。私を惹きつけてやまないのは、キャスト達がどんなに重い問題に直面しても、家族や仲間達に支えられ、最後にはそれを力にし、前向きに生きていこうとするその姿勢だ。それが10シーズンもロングランされ、今でもCS・ケーブルテレビで何れかのシーズンが必ず放映され続けている魅力の一つだと思う。

複雑な家庭環境を持ち、トラブルメーカーでもあるクールなディランが大好きな私にとって、なだぎ“ディラン”にはツッコミどころ満載であるが(ブラウンがかったブロンドのリーゼントも、チェックのカントリーシャツも、マウンテンバイクも、全部ブランドンのキャラクターじゃないのか?)、これをきっかけに“ビバヒル”体験者が増えるなら、それも良しだと言い聞かせるようにしている。

現代版“ビバヒル”とも言われるロサンゼルスの高級住宅街オレンジ・カウンティに暮らすリッチな高校生達を主人公にした最新のロマンス・ドラマ『The OC』や、アメリカ版“スラムダンク”とも言うべきバスケに情熱を注ぐ高校生を主人公にした『One Tree Hill』もかなりオススメ。
3つのドラマに共通なのは、複雑な家庭環境を抱え、大人の問題に振り回される主人公達。家族の崩壊がアメリカの抱える最大の社会問題だということをどのドラマも訴えているのだと思う。その問題意識と繊細な表現力が日本のドラマには欠落している大きな魅力だと私は感じている。

蛇足ながら、米流ドラマは、番組を彩る斬新な音楽やキャスト達が身につける最新のファッションも興味深いので注目したい。

ちなみに、ジャンルは全く異なるが、“ビバヒル”と双璧で大好きな、一瞬たりとも目が離せない『ER 緊急救命室』と、最近いちばんハマった、「ヤッター!」のマシ・オカで話題の『HEROS』も必見!

2008/05/13 Posted by Y.T.