紀陽情報システム株式会社

コラム

モノ作り

私がモノ作りを始めたのはいつの頃からか・・・遠い記憶をたどってみると小学校の頃に祖母から教わった編み物がきっかけです。外で遊びまわるよりも、どちらかというと家の中で本を読むことが好きだったため、一人でできる編み物にすっかりはまったわけです。それ以来、私の生活にモノを作るという作業が自然と組み込まれることになりました。

中学生時代は学生カバンにつけるマスコットや人形作り、高校時代は少し手芸からはなれてお菓子作り、大学時代も基本は変わらず内容がランクアップした手芸、洋裁といった具合です。家に残っている幼い頃の作品を見てみると、かなり本格的で我ながら驚く出来ばえです。

モノ作りの魅力は何でしょう?

あらためて考えると不思議なことにあまり理由はなく、ある日突然テレビや雑誌を見て「これを作ってみよう」と思い立ち、完成品のイメージが決まったら材料集めにいろんなお店をこまめにチェック、材料が揃ったらいざモノ作り開始です。なんだか面倒そうだと思われるかもしれませんが、この工程こそがモノ作りのおもしろさだと思っています。社会人になってからも時間を見つけてはモノを作っていますが、仕事とは全く関係ない作業に集中することで頭のスイッチが切り替わるような気がします。今はまとまった時間がなかなか取れないため、限られた時間で完成する小物やお菓子作りで気分をリフレッシュさせています。

仕事と趣味で頭を切り替えて・・・と思っていたのですが、ある時、私の仕事も一種のモノ作りだということに気付き、少しとまどいを感じたこともありました。とはいっても、仕事で作るシステムというモノは形があるような無いような、自分一人で作れないところも趣味のモノ作りとは違うのですが、まず全体をイメージし、次に必要な処理を分析し、続いて開発に取りかかるという工程はまさにモノ作りそのものです。さらに、完成したモノがイメージと違ったり、使い手が不便を感じたり、といったところもよく似ています。 仕事では、自分の好みやペースで進めることが難しく、時間にも限りがあるため、趣味の作品が完成したときの「できたー!」という手放しの喜びはさすがに・・・ですが、自分たちが作ったモノ(システム)が好評だと達成感や満足感が得られ、またそれを周りの人たちと分かち合う喜びもあり、次もがんばろうという気持ちになります。

このように何十年もの間、形は違ってもモノを作り続けている私なので、この先もおそらく基本のスタイルは変わらないような気がします。今の時代はモノがあふれていて、何でも買えば手に入る便利さはありますが、簡単に手に入れたものはすぐ飽きてしまったり、安い物はすぐ壊れて捨ててしまったりで、なんだか味気ないような気がしませんか?
そんな時代に流されてしまうのも少し寂しいので、私は日々の暮らし中で使うモノには少し気を遣っています。例えばモノを買う場合、作り手のコダワリが感じられ、長く使えそうな、さらに値段も手頃なモノを選ぶようにしています。そしてできる範囲で「手作り」が基本です。

このコダワリが仕事となると逆の立場になるわけで・・・簡単に壊れたり、捨てられたりしない、土台が確かなモノ(システム)を提供できれば、と思います。

2008/8/12 Posted by K.O.