紀陽情報システム株式会社

コラム

十年ひと昔

学生時代の1年と大人になってからの1年では経過するスピードが倍ほどに速いとよく言われる。私自身、大学を卒業してこの会社に入社してもう20年近くになるが、そんなに昔のことだとは思わない。もちろん気持ちは変わっていない・・・つもりだ。地元の友人達とはついこの前のように学生時代の話をする。しかし、最近、社内で若いメンバーと語るとき、その頃の自分とを比較することで時の流れを感じてしまう瞬間がある。もちろんそう感じる要因には自分の容姿(体型)の変化や体力の衰えもあるが、今回は触れない。・・・触れたくない。

私が入社したときはバブル経済の真っ只中で、デザイナーズブランドが流行してダブルスーツを着用!ピンク系のものもあった。今から考えると恥ずかしい。仕事は汎用機(※1)やオフコン(※2)などの専用機が中心で、社内にはパソコンもあったがWindowsではない。会社への連絡にはテレホンカードを使っていた。(おしゃれなテレホンカードを持っているのが自慢だった)。

それから現在まで時が流れる間に私を驚かせた大きな事柄が3つある。まずひとつ。何年目だったかのある日、2年後輩が自分のシールを自慢げに見せてきた。そいつはどうやって作ったんだ??巷で流行りつつあったプリクラだった。衝撃を受けた。その後、出張のときにスーツ姿でプリクラを撮って自分の持ち物に貼りまくったことを記憶している。ふたつめ。会社から緊急連絡用として配布されたポケットベル。話題になっていたのは知っていたが、当時、私の友人の間で持っている者は当然存在せず、自慢したものだった。しかし、衝撃を受けたのはポケベルの存在ではなく、その頃に入社してきた女性社員だった。物凄いスピードでポケベルに数字ではなく文字を発信するのだ。その指の動きは感動ものだ。どうやら大学では皆がコミュニケーションツールとして所有していたらしい。ダイヤルホンや留守電が自慢だった自分の頃とは違う!!

そして最後はご存知の通り携帯電話の登場である。初めて持ったときは嬉しかったなあ。モノクロでカタカナの名前だけ。もちろんメール機能はなく、着信も単音だ。今では音楽も聴けるしワンセグも見られる。こんな時代を学生として過ごせたら何が出来ただろうと思う。逆に、当時はどんな風に連絡を取って、どんな風に待ち合わせしてたのか・・・思い出せない。

十年一昔という言葉がある。国語辞典:大辞泉では「世の中は移り変わりが激しく、10年もたつともう昔のこととなってしまう。また、歳月の流れを、10年をひと区切りとして考えること。」とある。私が入社してからもうすぐ「ふた区切り」「二昔」だ。でも、それをこのように振り返ってみると実に楽しいと最近感じ始めている。


2008/09/12 Posted by K.U.



※1 汎用機:企業の基幹業務システムなどに用いられる汎用大型コンピュータ。
※2 オフコン:事務処理に特化したコンピュータ。伝票発行や販売管理、財務管理などの機能を備え、主に中小企業の業務に使われる。

(出典: IT用語辞典『e-Words』)