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コラム

東北夏祭り

『ラッセラー』 『ヤツショ、マカショ』 『ドッコイショー ドッコイショー』
この掛け声から祭りの名前と県名がすぐに思い浮かぶ方は、いらっしゃいますか?これから私が行った東北での祭りを『掛け声』とともに紹介したいと思います。テレビで見たものとは大違いで、心と身体に響き渡り、まさしく記憶に残るひとときを過ごせました。

『ラッセラー』
写真:ねぶた 青森ねぶた祭は、七夕祭りの灯籠流しが変化した祭りです。闇夜に浮かぶ極彩色の武者人形のねぶたは、戦国時代の武将や中国の三国志などの勇壮な姿を表しています。幅9m、重さ4tの巨大なねぶたは力強く進み、周りでは力強い太鼓と笛と鉦(かね)の音に合わせ、ねぶたとともに踊る跳人(ハネト)達が『ラッセラー』と叫びながら乱舞します。『ラッセラー』とは「酒やロウソクを、いっぱい出せ」がなまって「イッペーラセ」となり、「イッペーラッセ」の『ラッセ』だけが残ったものだと言われているそうです。そんな意味よりも踊りながら『ラッセラー、ラッセラー』、見ている観光客も『ラッセラー、ラッセラー』と叫んでしまいます。世に名高いねぶた祭りを実際に見るまで知らなかったのですが、跳人がつけている鈴は「幸せを呼ぶ鈴」と言われ、あの鈴を拾うと幸せになるとか・・・一緒に行ったガイドさんも、「幸せの鈴をいっぱい拾って帰って下さいね」と言ってくれたので、足もとに転がってきた鈴を拾ったり跳人から分けてもらい、たくさん持ち帰りました。
(写真:ねぶた)

『ヤツショ、マカショ』
写真:山形花笠まつり 山形花笠まつりは、蔵王の観光開発とPRを目的に始まった祭りです。これは花笠音頭パレードとして、蔵王夏まつりのイベントの一つでした。真夏の夜に華やかな蔵王大権現の山車を先頭に、『ヤツショ、マカショ』の掛け声と花笠太鼓が高らかに響き渡り、ダイナミックな踊りと山形の花である「紅花」をあしらった笠の波が押し寄せ、花笠音頭の歌詞にあわせ歌い踊ります。ただパレード的に踊っているのかな?と思いきや、今の世代に合った花笠祭りが・・・それが花笠の発祥の地と言われている、山形尾花沢で開催される「花笠祭り」です。笠を勢いよくダイナミックに廻す「笠廻し」が特徴で、躍動感にあふれています。以前高校生や中学生などが踊るソーラン節がはやりましたが、ココでみた若者が踊る花笠は、まさしくカッコイイ!!こんな笠廻しできるのかな?と思うくらい凝って工夫していました。
(写真:山形花笠まつり)

『ドッコイショー ドッコイショー』
写真:秋田竿燈まつり 秋田竿燈(かんとう)まつりは、稲穂に見立てた竿燈が夏の夜空に揺らめき、五穀豊穣を祈願する祭りです。800mの広い大通りの距離を、約230本の竿燈が埋め尽くします。一番大きな竿燈で高さ約12m、重さ約50kgにもなり、それを腰・額・肩などにのせる技には日々の訓練とバランス感覚が必要とされ、まさに職人芸です。私が驚いたことは、竿燈は電気ではなくロウソクで明かりを灯しています。持ち手の人が竿燈と風とのバランスを上手に扱うことは、見る人々に感動を与えます。竿燈を盛り上げるお囃子は「流し囃子」と、妙技を行うときの「本囃子」の2つがあります。
「ドッコイショー ドッコイショー ドッコイショッショ ドッコイショ オエタサー オエタサー 根ッコツイタ オエタサ」と言う掛け声は、竿燈が上手く腰・額・肩などにのった時に使われます。「ドッコイショ」は重たい物を持ち上げる時の掛け声、「オエタサー」は上手くのった竿燈が、根づいた稲穂のように動かないという意味を表しているようです。
(写真:秋田竿燈まつり)

これら3つの祭りは毎年8月上旬に開催されます。いざ!今年の夏は、あなたも東北夏祭りの中に飛び込んでみませんか?

2010/06/17 Posted by C.M.

掲載する写真は、青森ねぶた祭実行委員会事務局、山形県花笠協議会事務局、秋田市竿燈まつり実行委員会事務局からご提供いただきました。