紀陽情報システム株式会社

コラム

びわこ環状線

びわこ環状線びわこ環状線は、その名前のとおり、琵琶湖の周りを走る路線です。東海道本線「山科駅」で湖西線として分岐した路線は、北陸本線の「近江塩津駅」で再度合流し、線路上は琵琶湖を一周できるようになっています。しかしつい最近まで、湖西線経由の電車は「近江塩津駅」の一つ手前の「永原駅」まで、東海道本線経由の電車は六つ手前の「長浜駅」までで、運転が打ち切られていたことをご存知でしょうか?

これには理由があり、送電方式が「近江塩津駅」のある北陸本線は交流区間で、湖西線・東海道本線は京阪神と同じ直流区間であった為、特急などの交流・直流両用電車はそのまま通過できますが、直流型の近郊電車は、交流区間とのいわゆるデッドセクションを超えられませんでした。このデッドセクションが、湖西線の場合は「永原駅」〜「近江塩津駅」間に、北陸本線の場合は「坂田駅」〜「田村駅」間に存在しましたが、2006年9月24日に廃止になり「敦賀駅」まで直流化され、2006年10月21日に「びわこ環状線」が実現しました。これにより湖北地方、敦賀と京阪神が新快速電車で結ばれ大変便利になりました。

デッドセクションとは?
交流方式と直流方式の切り替え区間において、架線に電気が供給されていない区間です。通過中は車内灯が消えて、しばらくすると再度点灯します。

30年前の客車風景
「田村駅」は機関車交換作業用の駅で、交流用の赤色電気機関車と、「米原駅」までのつなぎを行う蒸気機関車・ディーゼル機関車の溜まり場になっていました。後に、交流・直流両用電気機関車の登場で、この溜まり場は解消されました。

電車ちょっと息抜きに
「近江塩津駅」〜「余呉駅」間の切符(180円)を購入すれば、約3時間をかけて上記2箇所の「デッドセクション」跡を通過することができます。お時間のある方、ためしてみませんか。180円で3時間も電車に乗れますよ。

  • 「近江塩津駅」から湖西線経由で「山科駅」へ
  • 「山科駅」からびわこ線(東海道本線)経由で「米原駅」へ
  • 「米原駅」から北陸本線経由で「余呉駅」へ

ループ線(※)
上り線のみですが「敦賀駅」と「近江塩津駅」の間に、上り勾配を避ける為に作られた「ループ線」と言うものもあります。琵琶湖って結構標高が高いので、ループ線に乗ると、山を一回ぐるりと回って上って来ることができます。

ぜひみなさんも、電車で琵琶湖をぐるっと1周してみませんか?

2010/09/21 Posted by M.S.

※  ループ線:鉄道や道路において、山間部にトンネルや橋を建設してらせん状に線路もしくは道路を敷設することにより、急勾配を緩和してルートを形成する手法またはその線形のこと。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)