紀陽情報システム株式会社

コラム

温泉最高!

私が当社の本社所在地であり、私自身の故郷である和歌山県を離れ、“東洋のアルカディア(※1)”と称される現在の勤務地に居を構えて、はや4年になります。

露天風呂と紅葉 こちらに来て間もないある日、『せっかく見知らぬ土地に来たのだから、地元の事をいろいろ調べよう』と思い、近所の書店で地元の情報誌を探していると、「日帰り温泉特集」なる文字が私の目に飛び込んできました。『この近くにも温泉はあるのかな?』と何気なくページをめくってみると、あるわあるわ・・・しかもほとんどが入浴料500円以下と格安で(都会の銭湯並み!)、露天風呂あり・サウナあり・打たせ湯ありとバラエティに富んでいるのです。場所も引っ越したばかりのワンルームマンションから、車で片道1時間もかからない近場に、たくさん日帰り温泉施設があることが分かりました。もともと「スキーの後は温泉派」であった私は、その雑誌を購入してワンルームのせせこましいユニットバスより、リラックスできそうな温泉へ行ってみることにしました。後で分かったのですが、今私が住んでいる県は、すべての市町村に温泉が湧く「温泉天国」だったのです。

温泉まめ知識1

温泉は、昭和23年に制定された「温泉法」により、地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、25度以上の温度又は硫黄やメタけい酸などの19の成分のうち、ひとつでも規定量を満たしているものと定義されています。私は温度と成分の両方を満たさないと認められないと思っていたのですが、そうではないようです。

次の休日、入浴グッズをかばんに詰めて、購入した雑誌を助手席に載せ、とある日帰り温泉施設に愛車を走らせました。慣れない山道をネットで調べた地図を参考に探しましたが、いくら探しても見当たりません。カーナビにもその温泉は表示されず、あきらめて帰ろうかな・・・と思っていたそのとき、やっと「xxの湯」と言う案内板を見つけました。案内板に沿って細い山道を進んでいくと、目的の温泉にたどり着きました。なんと駐車場は地元ナンバーの車で一杯です。

露天風呂ワクワクしながら入浴料350円を払い、さっそくお風呂へ。湯船は檜の浴槽と10人ぐらい同時に入れそうな岩風呂が、半露天のような感じで並んでおりいい感じです。温泉といえば、白濁した硫黄の温泉で「ゆでたまご臭」がするお湯をイメージしていましたが、ここのお湯は透明で匂いは感じませんでした。温度は檜の方はぬるめ、岩風呂の方は結構熱めです。地元の人たちは熱めのお湯に悠然と入っていますが、和歌山生まれの私は30秒もすると『あかん、耐えられへん』、そそくさとぬるめの檜の湯船へ避難です。『あんな熱いお湯に、長いことよう入ってるなぁ』と舌を巻きながら、『あー、こっちはええあんばいや。極楽極楽。』と、ついつい長湯をしてしまいました。

若干のぼせ気味になってきた私がお湯から出ようとすると、湯口からほんのり私の好きな「ゆでたまご臭」がしていることに気づきました。脱衣場に出て温泉分析表を見てみると「石膏芒硝泉」と書いており、硫黄の成分については書かれていませんでした。『硫黄は含まれてないのに、ゆでたまごの匂いはするんや』と感心しつつ、心も体もリフレッシュした私は、すごく満足した気分で温泉を後にしました。ちなみに「ゆでたまご臭」は、正確には「硫化水素」の匂いだそうです。

温泉まめ知識2

温泉分析表のpH値(水素イオン濃度)が、7前後で中性で高ければアルカリ性、低ければ酸性の温泉です。酸性のお湯はピリピリした感じがし、アルカリ性のお湯はぬるぬるした感じがします。アルカリ性のお湯は美肌効果があるといわれており、我が和歌山県の龍神温泉は弱アルカリ性で「日本三美人の湯」と言われているそうです。

この温泉がきっかけになって、たった数百円でリフレッシュできて、プチ旅行気分が味わえる「日帰り温泉めぐり」が、私の休日の楽しみになりました。今では近所だけでは満足できなくなり、隣県の温泉まで出かけることもあります。サウナに入りたいときはサウナ付の温泉、じっくり楽しみたいときはジェットバスや打たせ湯など、施設が充実したクアハウス(※2)系の温泉、時間を忘れてのんびりしたいときは、ひなびた温泉地の共同浴場、と気分によって行き先を変えて楽しんでいます。産直市場を併設した温泉もあり、地元の野菜や果物を買う楽しみもあります。きっと、皆さんの住んでおられる近くにも意外と穴場の日帰り温泉があると思います。 ご家族や友人と出かけてみてはいかがでしょうか。(遠くのテーマパークよりも楽しいかも!?)私は、次の休日は真っ白なお湯で、「ゆでたまご臭」がプンプンの一番のお気に入りの温泉に行きたいと思います。(^^)v

2010/10/21 Posted by M.O.

※1 東洋のアルカディア
※2 クアハウス:ドイツ語で療養の家を意味し、温泉を利用した療養、保養、健康増進施設のこと。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)