紀陽情報システム株式会社

コラム

「自動運転」が拓く未来

写真:自動車 最近、車の自動運転についてのニュースを目にする機会が増えました。国内外の自動車メーカーから、一見畑違いとも思えるIT企業に至るまで、自動運転に関する技術開発が進められています。政府も「2020年の東京オリンピックまでに、実用化と普及を実現させる」との方針を明らかにしました。自動運転とは、ドライバーが行っている「認知」「判断」「操作」を自動車(システム)に任せるというもので、米国家道路交通安全局(NHTSA)は、運転支援機能が何もないレベル0から完全自動運転となるレベル4までの5段階で定義しています。現在は自動ブレーキ、クルーズコントロールなどを搭載するレベル1の段階を経て、レベル2に到達したといわれています。

  • レベル0:運転支援なし
  • レベル1:加速、操舵、制動のいずれかを自動車が行う状態
  • レベル2:加速、操舵、制動のうち複数の操作を自動車が行う状態
  • レベル3:加速、操舵、制動の全てを自動車が実施、緊急時のみドライバーが対応する状態
  • レベル4:完全自動運転

自動運転のメリットとしては、交通事故の防止や渋滞の緩和、環境への負荷軽減、高齢者をはじめとする交通弱者と呼ばれる人たちへの移動支援などが挙げられます。なかでも、事故の防止については、人的なミスが事故の原因の9割を超えるといわれていることからも、効果が期待できます。その一方で、人が車を運転することを前提としている法律の整備、事故が起こった場合の責任の所在や、システムが介在することによるセキュリティ対策など、課題も存在します。また、新たな技術、制度に対する理解を深めていくことも、実用化、普及には不可欠といえるでしょう。

写真:自動車完全自動運転が実現した社会では、必要な時に車を呼べば良いので、車を保有するという概念が薄れる、といった未来の予測もあるようです。自動運転というのは、単なる自動車の新技術にとどまらず、私たちの生活や社会における自動車のあり方を変えてしまうほどの可能性を秘めているともいえます。私たちはこれからの10年、20年の間に、今では想像もつかないような変化を体験することになるのかもしれません。越えるべきハードルは高く、数多くありますが、その先にはどんな未来が待っているのでしょうか。

2015/12/29 Posted by N.K.