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社員ブログ

2021.05.31

1年間の営業店出向を振り返って

 私は入社2年目の4月から1年間、紀陽銀行の営業店に出向し、銀行員の仕事を学ばせていただきました。

 システムを作るだけでは分からない、現場でシステムがどのように活用されているのかを体験するために与えられた期間でした。
 出向期間中は、営業店に所属して銀行業務を経験するだけでなく、新入行員と共に研修を受講し、営業店で担当している業務や、より実践的な業務内容を勉強します。研修期間では他店の新入行員と会話する機会も多く、新入行員から見た営業店の状況も確認することができます。
 今年は新型コロナウイルスの流行という、例年にない特異な状態の支店営業を体験することとなりました。この1年で私が感じ、学んだことをお伝えします。

大変だったこと

お客様からの電話対応

 顧客からの電話の内容はバリエーションに富んでおり、担当者が居る用件もあれば、担当者が存在しない用件のお電話もいただきます。お客様がお話しになられる内容をしっかりと理解することは非常に難しく、何度も確認を行ったこともあります。電話対応では、お客様に負担をかけることがない対応を求められるだけに、どのように行えばスムーズな対応になるかを、自分で工夫を凝らす必要がありました。
 支店には数多くの行員が在籍しており、それぞれが自分の担当する仕事を持っています。なので、同じ支店の行員の氏名と担当業務を一致させることが、スムーズな電話対応につながりました。

その他の業務

 私が出向した支店では、交代制で朝の勤務時間前に支店周りの清掃を行っていました。この清掃は単に支店の周りだけでなく、近隣家屋の清掃も含んでおります。清掃を行っていると近隣住民からお声掛けをいただくこともあり、銀行というものが地域に根付くには、このような行いがあったからなのだなと感じました。
 また、新型コロナウイルスが流行っていたこともあり、除菌用のアルコールをお客様用に置いておくことと、貸金庫ブースの除菌を行っていました。この2点が、私の責任として与えられた役割でした。

よかったこと

支店の雰囲気を感じることができる

 自分が1年目のころは、自分の所属している組織以外に会社というものに関わる機会がなく、こういうものなのだろうという考えを持っていました。営業店に所属することで他社の雰囲気を実際に感じ取り、視野を広げることができたと感じています。

お客様とのやり取り

 営業店では、お客様とのやり取りを行う機会が多くあります。出向後に気を付けるように聞いていたことの一つに、『お客様とやり取りを行うときは親身になること』、がありました。親身に接していることをお客様に伝えることが、どれだけ難しいかは実際に接客を行うことで初めて分かりました。

まとめ

 1年間営業店に出向し、新たな視点を得ることができたと感じています。
実際にユーザの立場に立ってシステムを使用することで疑問点、改善点が見えてくることがあり、とても得難い経験を積むことができました。また、1年間支店の一員として働くことで行員との関係を築くことができました。
 行員との関係性と支店での情報は、出向という機会がなければ得ることがなかったものばかりでした。
 システム開発においては、この1年間のブランクを実感するとともに、以前教わったことがあいまいになっているという自覚もあります。まずはシステム開発の基本を教わり、足場を固めてから支店で得た知識を生かすことができるように精進いたします。

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